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双子の兄が語る、EVO JAPAN『ポッ拳』部門初代優勝者「クロスいがらし」の素顔とは?

この記事では、「EVO JAPAN2018『ポッ拳』部門」で優勝し、現在はプロゲーマーとなった僕の双子の弟クロスいがらし(@CROSS130)(以下、クロス)の素顔について紹介します。

 

クロスと僕の関係

クロスと僕は一卵性の双子の兄弟です。

僕が兄でクロスが弟。

幼い頃から任天堂のゲームが大好きで双子だったというのもあり、僕がマリオでクロスがルイージと周りも自分たちもそう思っていました笑

 

僕たち2人は自分自身の記憶もない2歳の頃から二人ともゲームをしていたそうです。

 

専門学校の卒業旅行で撮った写真(左が僕、右がクロス)

 

物心ついてからもゲームに飽きて離れる事は一切ありませんでした。

常に自分と並行して強くなっていく対戦相手が身近にいる環境がそうさせたのかもしれません。

 

また、この環境が結果として僕たち兄弟を遊びとしてのゲームを超えた競技としてのゲームの世界にまでのめり込ませていきました。

 

スマブラのチーム大会に”いがらしブラザーズ”として参加

 

学生時代もずっと同じ学校に通っていただけでなく、大人になってもゲームを一緒にやる為に同居していた時期もありました。

しかし、ずっと一緒に極めてきた『スマブラ』ではなく、クロスが『ポッ拳』を選んだのをキッカケにそれぞれ一人暮らしをする事になりました。

 

その後も別々のタイトルではありましたが、熱い気持ちが共通していたのもあり、今後どのようにして自分のゲーマーとしての人生を昇華させていくか熱く語るようにもなりました。

単に兄弟だから、双子だからではなく、ゲームを通して互いの本音を話し合える仲になっていったように思います。

 

プライベートのクロスについて

「EVO JAPAN2018」や「Switch Fest」などで華々しく優勝を決めたクロスですが、プライベートでは一般企業の契約社員です。

※現状の日本において、どんなに大きな大会で優勝してもプロとして専業になることはなく、プライベートでは普通の会社員であったり学生であることがほとんどです。

 

クロスは僕と二人でゲームクリエイターになる為の専門学校に通っていましたが、その夢は叶いませんでした。

その事を社会人になったばかりの当時は相当大きなコンプレックスとして持っていたように思います。

 

しかし、そこで夢を諦めることはなく、ゲーム”クリエイター”ではなく”プレイヤー”として夢を追いかけることにしました。

決して多いとは言えない給料を貯め、自費でアメリカで行われたポケモンWCS2016の現地予選にまで足を運んだことが彼の本気さを物語っていました。

ポケモンWCS・・・ポケモンWorldChampionShipsの略。本家『ポケモン』のゲームと『ポッ拳』と『ポケモン』のカードゲームの世界王者を決める大会のこと。

 

家族はクロスの事を心配していましたが、そんなクロスの熱意を見て次第に応援するようになりました。

 

それでも、ゲーマーではないプライベートのクロスは決してみんなが羨ましがるような環境にはありません。

事実、『ポッ拳DX』が発売された時はニンテンドーSwitchを買う資金がなく僕が立て替えました。

 

その際、当時売り切れ続出だったニンテンドーSwitchを見つけ、『ポッ拳』に熱く取り組むクロスの為にと譲ってくれたCaptainJackさん(@CaptainJacksan)には頭が上がりません。

 

CaptainJack
CaptainJack

「クロスさんポッ拳頑張ってやー!」

 

今後、プライベートの充実も図り、よりゲームの腕を上げることで名実ともに憧れのスターとなることが彼の課題と言えます。

 

クロスのEVO JAPANでの活躍

クロスが優勝するまでの対戦動画がこちらです。

 

準決勝

(クロスの試合は6:27~)

 

WCS2016,2017でそれぞれ1位を取った殿様選手とぽてちん選手を連続で下し、見事決勝へ駒を進めた瞬間です。

対戦カード的にはこの時の勝利が優勝への決定打になったと思います。

 

決勝戦

(クロスの試合は8:25~)

 

試合中、選手はヘッドホンをしているのでゲームの音以外聞こえてはいませんが、準決勝で勢いに乗ったクロスが開発プロデューサーの星野さんを始め、実況担当の方や観客席の人たちなど会場全体を味方にしていました。

 

対戦ゲームにおいてメンタル面はとても重要で、より多くの人に応援されていたクロスチームが優勝を決めたのは当然のことのように感じました。

この時、僕も観客席で見ていましたが1ラウンド目の逆転勝ちがまさにメンタル面が大きく影響した試合だったと思います。

 

優勝して相方のMikukey選手と熱い抱擁を交わすクロス

 

遊びとしてのゲームではなくプレイヤーとして本気で取り組んできたクロスの努力が報われた瞬間、僕は涙を流さずにはいられませんでした。

 

あまり感情を表に出さずクールに振る舞う多くのゲーマーと違い、強い信念と正義感を持ってアピールしていく彼の姿は、それまでゲームに興味がなかった人をも魅了する力があるように思います。

 

クロスに質問

EVO JAPANで優勝したクロスにいくつか気になったことを一問一答形式で質問してみました。

 

ライトニング
ライトニング

1日平均何時間くらい練習してるの?

 

クロス
クロス

平日は1〜2時間ほど。休日は出かけない日なら3〜5時間くらいかな。

 

ライトニング
ライトニング

スマブラを辞めてポッ拳1本に絞ろうと思った理由は?

 

クロス
クロス

当初はダブルメインと言い張ったけど、どちらも中途半端では絶対に勝てないと思ったからだな。それに、ポッ拳には公式大会があるし。

 

ライトニング
ライトニング

ゲームを本気で取り組むのは何故?

 

クロス
クロス

自分の中で一番得意であり好きだから。そして憧れの人に成長したところを見せたいからだ。

 

ライトニング
ライトニング

ゲームを本気で取り組んで得られるものって何?

 

クロス
クロス

「諦めない心」「現実と向き合う意志力」だな。

 

ライトニング
ライトニング

次なる目標は?

 

クロス
クロス

公式の世界大会で優勝だ!

 

ライトニング
ライトニング

これからゲームを本気で取り組もうと思ってる人に一言頼む。

 

クロス
クロス

ゲームはフィジカルだけで決まるものではないので、どなたでも挑戦できる分野です。楽しむ気持ちと勝ちたい気持ちどちらも大切に、気持ちで負けないように戦っていきましょう。

 

最後に

いかがだったでしょうか。

双子の兄弟だからこそ知るクロスの素顔について紹介しました。

 

ゲームが強い人としての一面だけでなく、プレイヤーの背景や対戦相手との関係性(過去の対戦成績など)も知るとプレイヤーを応援したくなる気持ちが高まり、試合をより楽しめるようになると思います。

 

クロスがこのまま優勝常連者となり、ポッ拳界を引っ張っていくスターとして活躍していくのを期待しています。

また、タイトルは違いますが僕も同じゲーマーとしてクロスを超えるプレイヤーとなり、一緒にスターとなって競技としてのゲームの世界を盛り上げていこうと思います。

 

そんな日を夢見て、これからゲームプレイヤーとしての僕たち“いがらしブラザーズ”を応援していただけると幸いです。